一発逆転ばかり狙って20代30代を溶かした|50代でやっと分かった順番
「一発逆転 人生 失敗」で検索したあなたへ。会社設立やパチプロで一発逆転ばかり狙い、20代30代を使い切った51歳が、50代でやっと気づいた『続く仕事を先に作る』順番を、過去の自分への手紙として正直に書きます。

「一発逆転 人生 失敗」。そう検索したことがあるなら、たぶん今、何かで空回りしているんだと思います。
私もそうでした。20代から30代にかけて、ずっと一発逆転を狙っていた人間です。会社を立ち上げてみたり、パチンコで生活してみたり。どこかで一気にひっくり返せると、本気で信じていました。
結果から言うと、その10年あまりは、ほぼ丸ごと使い切りました。逆転は来ませんでした。
この記事は、説教でも自己責任論でもありません。当時の私に宛てた手紙のつもりで書きます。一発逆転を狙うのをやめて、50代でやっと「順番が逆だった」と気づいた話です。今まさに空回りしている人に、急がず読んでもらえたらと思います。
一発逆転ばかり狙って、20代30代を溶かした
私の職歴は、自分でもひどいと思う並びです。営業、自分で立ち上げた会社、パチプロ、無職の期間、漫画喫茶のバイト、ホテル勤務。一貫性はゼロで、履歴書を書くたびに気が重くなる代物でした。
この並びを今あらためて見ると、根っこにあったものが分かります。どれも「一気に変えたい」という気持ちから手を出していた。コツコツ積み上げる場所がないから、どこかで一発当てたくなる。会社設立もパチプロも、衝動の出どころは同じでした。
そして大抵は続きませんでした。勢いだけで会社を作っても、長くは持たない。パチンコで食いつないでも、得たものより失ったものの方がずっと大きい。あの時期に手にしたものを並べてみても、溶かした時間には遠く及ばないと、振り返るたびに思います。
ひとつ断っておくと、パチプロの時期はあくまで経歴の事実として書いているだけです。すすめる気は一切ありません。
気づいたら、現場仕事に入ったのは40代になる頃でした。20代30代という、いちばん動けたはずの時間を、逆転狙いで使い切った後で。
なぜ私は、一発逆転に吸い寄せられたのか
なぜあんなに逆転ばかり狙っていたのか。50代になって距離を置いて見ると、理由が分かってきました。
ひとことで言うと、土台がなかったからです。
学歴は高卒、資格の欄は空白。職歴も浅く、書ける中身そのものがありませんでした。積み上げてきたものが何もないと、地道に1段ずつ登る道が、果てしなく遠く見えるんです。だから「一気にひっくり返す」道に手が伸びる。
土台がない人間ほど、一発逆転に吸い寄せられる。これは身をもって知っています。そしてやっかいなのは、土台がないからこそ、たとえ一度逆転できても続かないということ。受け止める足場がないので、すぐにまた元へ戻る。
もうひとつ、当時の私には「転職すれば変わる」という思い込みもありました。環境を変えれば自分も変わる気がしていた。実際は、場所が変わっただけで中身はそのまま。同じパターンで嫌になり、同じパターンで辞める。職歴の行数だけが増えていきました。
ここだけの本音
こうやって理由を言葉にできるようになったのは、つい最近です。渦中にいた頃は、自分の何がダメなのかすら分かっていませんでした。だから、いま逆転を狙って空回りしている人が「なぜうまくいかないか分からない」のは、おかしなことでも何でもありません。私もずっとそうでした。
50代でやっと分かった「順番が逆だった」という話
40代になる頃、私を拾ってくれたのは親でした。親の紹介で入った、浄化槽の管理という現場仕事。世間で言うコネ入社です。
正直、当時はカッコ悪いと思っていました。いい歳をして親に仕事を世話してもらう自分。自力で勝ち取った転職ではまったくない。でも、この仕事が続きました。転々としてきた人生で初めて、10年を超えて続いています。
続いた理由は、拍子抜けするくらい地味でした。同じことをコツコツ繰り返す仕事が、性に合っていた。それだけです。劇的な出会いも、天職を見つけた感動もありません。一発逆転とは正反対の、いちばん地味な仕事が、いちばん続いた。
そして続いてから、ようやく気づいたんです。順番が、ずっと逆だった。
私はいつも、収入の逆転を先に取りにいっていました。でも本当は、先に必要だったのは「続く仕事」という土台の方だった。土台があって初めて、その上に何かを足せる。20代30代の私は、足場のないところでジャンプを繰り返していたようなものでした。
正しい順番は「続く仕事が先、収入はその後」
私が遠回りの末にたどり着いた順番は、たったこれだけです。
- STEP1:まず「続く仕事」に就く(憧れの仕事ではなく、続く仕事)
- STEP2:その仕事を土台にして、収入を足す(副業はそれから)
STEP1のコツは、仕事を「入れるか」ではなく「続くか」で選ぶことでした。若い頃の私は、なりたいかどうか、稼げそうかどうかで選んでいた。今は逆で、続くかどうかを決める条件の方を見ます。体力・人間関係・通勤。地味な条件ばかりですが、私が過去に辞めてきた理由も、今の仕事が続いている理由も、だいたいこの辺りに収まっていました。
続く仕事の選び方は50代で仕事が続かない原因と、続けやすい仕事の選び方に、もう少し掘り下げて書いています。「また続かなかった」と感じている人は、こちらもどうぞ。
そしてSTEP2。土台ができてから、収入を足す。私の場合、それが休みの日の店舗せどりでした。平日の収入が現場仕事で安定しているから、副業を焦らず続けられる。今は月利で平均70万円ほどになっていますが、これは何年もかけてようやくの数字で、「誰でも簡単に稼げる」という話では決してありません。向き不向きもあります。
ここで伝えたいのは、金額より順番の方です。土台があるから、焦らずコツコツ積める。一発逆転を捨てたことが、結局いちばん大きな変化でした。立て直しの順番を1本にまとめた全体像は人生立て直しロードマップにあります。
一発逆転を「狙うのをやめる」のは、諦めではない
「一発逆転を狙うのをやめる」と書くと、夢を諦めろという話に聞こえるかもしれません。でも、私が言いたいのはその逆です。
逆転を狙い続けることこそ、いちばん時間を溶かす生き方でした。当てにいって外す、また当てにいって外す。その繰り返しで20代30代が消えた。本当に諦めていたのは、地道に積み上げる方の人生だったんです。
狙うのをやめて、続く仕事を土台にする。それは後ろ向きな撤退ではなく、ちゃんと前に進むための持ち替えでした。一気にひっくり返すのをやめた代わりに、毎日少しずつ積めるようになった。10年続けば、それは立派な土台になります。転職7回以上の私が現場仕事を10年続けられているのが、何よりの証拠です。
職歴がボロボロでも、そもそも仕事が見つかるのか不安な人は、職歴ボロボロでも仕事は見つかるかも読んでおくと、少し気持ちが軽くなると思います。当時の私より条件の悪い人は、そういないはずなので。
一発逆転をやめて、私が土台にした「続く現場仕事」

私が土台にしたのは、浄化槽の管理という現場仕事でした。きれいな仕事かと言われれば、そうではありません。きついところもあります。そのリアルは浄化槽の仕事のリアルに正直に書きました。
それでも、この仕事には一発逆転にはなかったものがありました。同じことをコツコツ繰り返すうちに、自然と続いてしまう地味さ。逆転を狙っていた頃の私には、その地味さの価値が分からなかった。今は、それこそが土台だったと分かります。
もしこの記事を読んで、「自分も一発逆転をやめて、続く現場仕事を土台にしてみようか」と思えたなら。まずは、未経験から入れる現場や工場にどんな募集があるのか、眺めるところからで十分です。いきなり応募しなくていい。世の中にどんな入り口があるかを知るだけでも、逆転狙いの癖から一歩離れられます。
一発逆転をやめて、未経験から入れる現場を土台にしたいなら
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土台ができてから、副業や収入はゆっくり足していけばいい。順番さえ守れば、50代からでも遅くはありませんでした。
まとめ:一発逆転をやめて、順番を入れ替えるだけでいい
最後に、この記事を振り返ります。
この記事のまとめ
- 会社設立やパチプロなど、一発逆転ばかり狙って20代30代を使い切った
- 逆転に吸い寄せられた根っこは「土台がなかった」こと
- 土台がないと、たとえ当たっても受け止められず続かない
- 40代で親の紹介の現場仕事に就き、初めて10年続いた
- 正しい順番は「続く仕事が先、収入はその後」。逆走しない
- 逆転を狙うのをやめるのは諦めではなく、地道に積むための持ち替え
- 月利平均70万円は何年もかけてようやくの数字。簡単に稼げる話ではない
一発逆転を狙っていた頃の私に、もし一言だけ渡せるなら、こう言います。順番を入れ替えるだけでいい。続く仕事を先に作って、収入はその後。それだけで、溶けていくだけだった時間が、味方に変わります。
今まさに空回りしているなら、焦らなくて大丈夫です。私は40代まで気づけませんでしたが、それでも立て直せました。次の一歩は、続けられそうな仕事の条件を3つ、メモに書き出すことから。それで十分です。
私の職歴や経緯をもっと詳しく知りたい方は、プロフィールに全部書いています。
※本記事は私個人の体験・解釈の記録です。感じ方や向き不向きには個人差があり、特定の働き方や副業の成果を保証するものではありません。
駆(かける)(51歳・現場仕事10年目)
転職7回以上・現場仕事10年目の51歳。「転職のプロ」ではなく、職歴ボロボロを実際に生きてきた当事者として、過去の自分に向けて書いています。
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