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職歴の悩み

50代・未経験から始める現場仕事の選び方|浄化槽10年の経験者が職種を比較

「50代 未経験 現場 仕事」で迷っている人へ。工場・警備・ビルメン・清掃・ドライバー・建設・浄化槽の7職種を、浄化槽の現場を10年あまり続けてきた51歳が当事者目線で正直に比較します。下げていい基準と守る一線も。

50代・未経験から始める現場仕事の選び方|浄化槽10年の経験者が職種を比較

「50代・未経験で現場系に行くなら、どの職種がいいのか」。

この記事は、その一点を当事者目線で比較します。きれいごとは書きません。職種ごとに、入りやすさも、きつさも、思ったまま並べます。

先に名乗っておきます。私は転職7回以上、無職の期間もあった51歳です。営業、自営、パチプロ、漫画喫茶、ホテルときて、いまは浄化槽の管理という現場仕事を10年あまり続けています。高卒、資格なし。土日休みで、妻と中学2年の息子がいます。

ひとつ、最初に正直に断っておきます。私が中から知っているのは浄化槽の現場だけです。他の職種は、私自身は経験していません。

だからこの記事の他職種の話は、「現場で関わったり、同業の知り合いから聞いたりした範囲」での比較になります。断定はしません。そのつもりで読んでください。

それでも書くのは、現場の世界に10年あまりいると、隣の現場のことも自然と耳に入ってくるからです。求人サイトの紹介文よりは、少しだけ生っぽい話ができると思います。

なぜ「現場系」なのかという入り口の話は、職歴ボロボロでも仕事は見つかるかに書いたので、まだの方はそちらから読むと流れがつかみやすいはずです。

比較の前に:50代の職種選びで見る5つの観点

いくつもの小道が分かれる丘の風景、進む道(職種)を選ぶイメージ

職種ごとの話に入る前に、私が何を基準に見ているかを先に出しておきます。求人の見出しではなく、続くかどうかに効く部分です。

この記事で各職種を見る5つの観点

  • 未経験の入りやすさ:資格や経験がなくても入り口に立てるか
  • 50代の年齢の通りやすさ:年齢で門前払いされにくいか
  • 体への負担:今ではなく、10年後の体で考える
  • 安定性・将来性:景気や年齢で先細りしないか
  • どんな人に向くか:性格や生活との相性

特に3つ目の体については、後でもう一度しつこく書きます。50代の仕事選びは、今の体ではなく10年後の体で決める。ここだけは、どの職種でも共通の物差しにしてください。

では、1つずつ。

①工場・製造|未経験歓迎が多い、入り口の広さが魅力

工場の生産ラインで淡々と作業する作業着姿の男性の後ろ姿

まず工場・製造から。未経験で現場系を探すとき、入り口がいちばん広いのはこの辺りだと感じています。

求人を眺めていると、未経験歓迎・年齢不問・寮完備、という文字をよく見かけます。地方から人を集めて寮に住んでもらう前提の求人も多く、住む場所ごと変えたい人にはひとつの選択肢になります。

私の知り合いにも工場勤務の人が何人かいますが、聞く限り、覚える作業が決まっていて、慣れれば淡々とこなせる仕事が多いようです。同じことをコツコツ繰り返すのが苦にならない人とは、相性がいい。これは浄化槽でコツコツやってきた私には、よく分かる感覚です。

ただ、工場とひと口に言っても中身は幅広い、というのも聞きます。立ちっぱなし、重いものを扱う、夜勤交代制、ライン速度に追われる。この辺りは求人票の文字だけでは分かりにくいところで、体への負担は配属先でまるで違うようです。

工場・製造(聞いた範囲での印象)

  • 入りやすさ:◎ 未経験歓迎・寮付き求人が多い
  • 年齢:場所による。ただ門戸は比較的広いと聞く
  • 体への負担:配属先で差が大きい(夜勤・立ち仕事・重量物に注意)
  • 向く人:決まった作業をコツコツ続けられる人、住む場所ごと変えたい人

私自身は工場勤務の経験がないので、ここは断定できません。ただ「入り口の広さ」という一点では、未経験50代がまず覗いてみる価値のある分野だと思っています。

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②警備|募集が多く年齢に寛容。ただし立ち続ける体力

夕暮れの街道で交通誘導をする警備員の後ろ姿

次に警備。これも、50代未経験の募集をよく見かける職種です。

街中の交通誘導、工事現場の出入り管理、施設の常駐警備。種類はいろいろあって、年齢に寛容な求人が多い印象があります。実際、現場で見かける警備の方は、私と同年代かそれ以上の人も珍しくありません。

入り口は広い。一方で、聞いていて「なるほど」と思ったのは、立ち続ける体力の話でした。交通誘導なら、夏は炎天下、冬は寒風の中で長時間立つ。これは慣れの問題というより、純粋に体への負担として残るそうです。

警備(聞いた範囲での印象)

  • 入りやすさ:◎ 未経験募集が多い
  • 年齢:寛容。同年代以上の人も現場で見かける
  • 体への負担:立ち仕事と天候。屋外か屋内かで大きく違う
  • 向く人:黙々と持ち場を守れる人。屋内常駐なら負担は比較的軽め

私が見聞きした範囲では、同じ警備でも屋外の交通誘導と、屋内施設の常駐とでは、体への負担がかなり違うようです。50代から長く続けるなら、屋内寄りを選べるかどうかは見ておきたいところ。このあたりは、応募の段階で配属の中身を聞いておくと安心だと思います。警備のきつさや向き不向きをもう少し掘り下げた話は、50代未経験で警備員はきつい?隣の現場で見てきた正直な話にまとめました。

③ビルメンテナンス/設備管理|資格を足せば長く効く

ビルの配電盤を点検する作業員の後ろ姿と手元

3つ目はビルメンテナンス、いわゆるビルメン・設備管理です。

ビルの電気・空調・給排水などを点検したり、不具合に対応したりする仕事だと聞いています。私の浄化槽の仕事も「設備を点検して回る」という意味では近いところがあって、隣の分野として勝手に親近感を持っています。

聞いていて50代向きだと思うのは、体への負担が比較的読みやすいことです。重いものを担ぎ続けるというより、点検して、記録して、必要なら手を入れる。もちろん現場ごとに差はあるはずですが、力任せの仕事ではない、という声をよく聞きます。

そしてこの分野の面白いところは、資格を後から足していくと、年齢を重ねても効きやすいこと。入った後に少しずつ資格を取って、できる範囲を広げていく人が多いと聞きます。資格なしで生きてきた私には、ここは正直うらやましい部分です。

ビルメン・設備管理(聞いた範囲での印象)

  • 入りやすさ:○ 未経験可の求人もあるが、警備・工場よりは選ぶ
  • 年齢:実務と資格で評価されやすく、年齢の壁は比較的薄いと聞く
  • 体への負担:力仕事は少なめ。夜間・休日対応がある現場も
  • 向く人:コツコツ点検でき、後から資格を積む気がある人

体の負担と将来性のバランスで言えば、50代未経験から長く考えるなら有力だと感じます。ここも私の実体験ではなく、近い分野からの推測として受け取ってください。

④清掃|入り口が広く負担も読みやすい。報酬とのバランスを

明るい施設の廊下をモップで清掃する作業員の後ろ姿

4つ目は清掃。これも入り口が広く、年齢に寛容な職種だと感じています。

オフィスや商業施設、マンションの共用部などを清掃する仕事で、未経験から始める人が多いと聞きます。時間や曜日の融通が利きやすい求人もあり、生活に合わせて働き方を選びやすいのは魅力です。

体への負担も、力仕事系に比べれば読みやすい部類だと思います。もちろん中腰の作業や立ち仕事は続きますが、「重いものを担ぎ続ける」種類のきつさとは違う。

ただ、正直に書いておくと、入りやすさと引き換えに報酬は控えめなことが多い、という話も聞きます。入りやすさだけで選ぶと、後で生活との折り合いに悩むことがある。ここは見栄ではなく、生活が回るかという現実の問題です。

清掃(聞いた範囲での印象)

  • 入りやすさ:◎ 未経験歓迎・時間の融通が利く求人が多い
  • 年齢:寛容
  • 体への負担:読みやすい。中腰・立ち仕事は続く
  • 向く人:きれいにする作業が苦でない人、働く時間を調整したい人

体の負担と入りやすさだけ見れば50代向きですが、報酬と生活のバランスは事前にしっかり確かめてほしいところです。

⑤ドライバー(配送・タクシー等)|需要は厚いが拘束時間に注意

配送トラックの運転席でハンドルを握るドライバーの後ろ姿

5つ目はドライバー。配送、ルート配送、タクシーなど、運転で稼ぐ仕事です。

ものを運ぶ需要は厚く、人手も足りていないと聞きます。普通免許で始められる仕事もあって、未経験50代の入り口としては現実的な選択肢です。

ただ、聞いていて気になるのは2つ。ひとつは拘束時間の長さです。荷待ちや渋滞も含めると、運転していない時間も含めて長く拘束される現場があるそうで、生活のリズムへの影響は小さくない。

もうひとつは、配送だと荷物の積み下ろしがついて回ること。「運転だけ」と思って入ると、実は体力勝負だった、という話も聞きます。タクシーなら積み下ろしの負担は少ない代わりに、収入が時期や地域に左右されやすいという面もあるようです。

ドライバー(聞いた範囲での印象)

  • 入りやすさ:○ 普通免許で始められる仕事もある
  • 年齢:需要が厚く、年齢に寛容な求人が多いと聞く
  • 体への負担:配送は積み下ろしで体力勝負。拘束時間も要確認
  • 向く人:運転が苦でなく、一人で動く時間が好きな人

一人で黙々と動きたい人には合う仕事だと思います。ただ、求人の見出しだけで決めず、拘束時間と積み下ろしの有無は必ず確かめてほしい。これは私が現場で聞いた、いちばん多い後悔です。

⑥建設・建築|需要は強いが、体への負担は正直いちばん重い

建設現場で資材を扱うヘルメット姿の作業員の後ろ姿

6つ目は建設・建築。私の浄化槽の仕事は、設置工事で建設の現場と隣り合うことがあるので、他職種よりは近くで見てきた分野です。

まず、需要は強い。人手が足りていない現場は多く、未経験歓迎の求人もよく見ます。やる気があれば、年齢を理由に門前払いされにくい入り口だとも感じます。

ただ、正直に書きます。体への負担は、ここで挙げた中でいちばん重いと感じています。重いものを運ぶ、高いところに上がる、夏も冬も屋外。私自身、隣で工事を見ていて「これを50代から未経験で始めるのは、相当に体ができている人でないと厳しいのでは」と思うことが何度もありました。

もちろん、建設の中にも力仕事ばかりではない持ち場はあるはずです。経験を積んで現場を動かす側に回れば、また景色は変わると聞きます。ただ、入り口の体力のハードルだけは、誇張なしに高いと伝えておきたい。

建設・建築(隣で見てきた範囲での印象)

  • 入りやすさ:◎ 未経験歓迎の求人は多い
  • 年齢:寛容だが、入り口で体力が問われる
  • 体への負担:◎重い。重量物・高所・屋外。10年後の体で要検討
  • 向く人:もともと体力に自信がある人、ものづくりが好きな人

需要と入りやすさだけ見れば魅力的に映ります。でも、この記事の物差しである「10年後の体」で考えると、50代未経験には正直すすめにくい。体力に余程の自信がある人以外は、慎重に。これは隣で見てきた者としての、誠実な実感です。

ひとつ補足すると、建設イコール職人、とは限りません。未経験から職人として体を張るのは正直きつい。ただ、現場をまとめる施工管理のような仕事なら、体にかかる負担の種類がそもそも違います。どの入り口なら自分の体で続くのか、応募の前にプロに聞いてしまうのが早いはずです。50代と年齢の壁の実態は施工管理は50代からでは遅いのかに詳しくまとめました。

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⑦浄化槽・環境系|私が10年続けている現場の中身

住宅の庭先で浄化槽の点検口を点検する作業着姿の男性の後ろ姿

最後に、私自身が10年あまり続けている浄化槽・環境系です。ここだけは、聞いた話ではなく、中から知っている話を書きます。

仕事の中身をざっくり言うと、各家庭や施設の浄化槽を定期的に回って、状態を点検し、必要な手当てをして記録する。設備管理に近い、点検と保守の仕事です。朝から夕方まで1日にどう動いているかは、浄化槽管理の1日の流れに時系列で全部書きました。

転職7回以上、職歴がボロボロだった私を拾ってくれたのは親の紹介でした。カッコいい入り口ではありません。でも、この仕事だけは10年を超えて続きました。転々としてきた私の人生で、これは事件と言っていい。

続いた理由は、拍子抜けするくらい地味です。同じことをコツコツ繰り返すのが性に合っていた。それに尽きます。劇的な感動も天職を見つけた実感もありませんが、無理がないというのは、こんなに長く効くものなのかと驚いています。

体への負担について、正直に。汚れ仕事ではあります。きれいな仕事ではない。ただ、建設のような重量物・高所の負担とは種類が違って、50代の私でも今のところ現役で回れています。きつさの中身は別記事に詳しく書いたので、気になる方は浄化槽の仕事はきついのかを読んでみてください。美化も脅しもせず、現役の目線で書いています。

浄化槽・環境系(10年やっている当事者の実感)

  • 入りやすさ:○ 未経験可。資格は入ってから取る人も多い
  • 年齢:私(51歳)が現役で続けられている
  • 体への負担:汚れ仕事だが、力任せの仕事ではない。点検・保守中心
  • 向く人:同じことをコツコツ続けられ、汚れに過度な抵抗がない人

ここだけの本音

「汚れ仕事」と聞いた瞬間に候補から外す人は多いと思います。昔の私もそうでした。でも10年やってみて思うのは、世間体で外していた仕事の中に、自分にいちばん合う土台があったということ。見栄えで外すのは、けっこうもったいない。

自分に合う1つを選ぶための物差し

分かれ道の一本に朝日が差す風景、進む道を見極めるイメージ

7職種を並べてきました。最後に、「で、自分はどれを選べばいいのか」の物差しを置いておきます。

職歴に自信がないと、「選り好みできる立場じゃない」と基準を全部下げたくなります。半分正しくて、半分危ない。下げていいものと、下げてはいけない一線を分けてください。

下げていいのは、見栄えに関わる基準です。職種への憧れ、肩書、世間体、入り口のカッコよさ。この辺りはいくら下げても、10年後に後悔しません。少なくとも私はしていません。汚れ仕事と聞いて引いていた私が、その汚れ仕事で立て直したくらいです。

下げてはいけない一線は、2つです。

ひとつは、体。 体力的に続かない仕事は、入れたとしても土台になりません。50代の仕事選びは、今の体ではなく10年後の体で考える。建設の負担が重いと正直に書いたのも、清掃やビルメンの負担が読みやすいと書いたのも、全部この物差しからです。

もうひとつは、まっとうさ。 「誰でも入れて、すぐ金になる」の多くは、この一線の外側にあります。私はグレーな営業やパチプロで時間を溶かした人間なので、これは経験者として断言できます。どれだけ追い込まれても、ここだけは下げない。

自分に合う1つの選び方

  • 見栄え(憧れ・肩書・世間体)は下げていい
  • 体は下げない。10年後の体で、負担が読める職種を選ぶ
  • まっとうさは下げない。「即金・誰でも」は疑う
  • 入り口(紹介・縁故・求人サイト)の格好は気にしない
  • 同じ職種でも、屋内か屋外か・配属の中身で負担はまるで違う。応募時に必ず聞く

私のおすすめを無理に1つに絞るなら、と聞かれたら、立場は決まっています。「体への負担が読めて、後から積み上げられる職種から覗いてみてください」。ビルメンや設備管理、清掃、そして私のいる浄化槽・環境系あたりは、その意味で50代未経験から考える価値があると思っています。

ただ、これはあくまで私の物差しです。体力に自信がある人なら工場や建設で稼ぐ道もある。最後に決めるのは、あなたの体と生活です。

ここだけの本音

私には妻と中学2年の息子がいます。職種を選ぶ場面で最後に確かめるのは、結局「この仕事で体と生活が10年守れるか」でした。それさえ守れるなら、職種の見栄えも入り口のカッコよさも、どうにでもなります。

まとめ:見栄えは下げていい。体とまっとうさだけ守る

夜明けの田舎道を前を向いて歩き出す50代男性の後ろ姿

振り返ります。

この記事のまとめ

  • 工場・製造:入り口が広く寮付きも多い。配属先で負担に差
  • 警備:募集が多く年齢に寛容。屋外は立ち続ける体力が要る
  • ビルメン・設備管理:力仕事少なめ。資格を足すと年齢に強い
  • 清掃:入りやすく負担も読みやすい。報酬と生活のバランスを確認
  • ドライバー:需要は厚い。拘束時間と積み下ろしの有無に注意
  • 建設・建築:需要は強いが、体への負担は正直いちばん重い
  • 浄化槽・環境系:汚れ仕事だが力任せではない。私が10年続けている土台

他職種は私自身が経験していないので、断定は避けました。中から書けたのは浄化槽だけ。それでも、現場の世界で10年あまり過ごす中で見聞きしたことを、できるだけ正直に並べたつもりです。

なぜ現場系という入り口を選ぶのか、その手前の話は職歴ボロボロでも仕事は見つかるかに書きました。そもそも「就いても続かない」という方は、50代で仕事が続かない原因と、続けやすい仕事の選び方を先に読むと、職種選びの前提が整います。仕事が見つかった後、それを土台にどう人生を立て直していくかの全体の順番は人生立て直しロードマップにまとめています。

この記事から1つだけ持ち帰るなら、これにしてください。見栄えは下げていい。でも、体とまっとうさだけは下げない。

職種の正解は人それぞれです。でも、この2つの物差しさえ握っていれば、求人の見出しに振り回されずに済むはずです。

転職7回以上、汚れ仕事と聞いて引いていた私が、その汚れ仕事を10年続けて、いまここで書いています。50代・未経験からでも、立てる土俵はちゃんとあります。

※本記事は私個人の体験と見聞きした範囲の記録です。採用・待遇を保証するものではありません。

この記事を書いた人

駆(かける)51歳・現場仕事10年目

転職7回以上・現場仕事10年目の51歳。「転職のプロ」ではなく、職歴ボロボロを実際に生きてきた当事者として、過去の自分に向けて書いています。

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